レッツと酒出駅が歩んだ、6回の軌跡|坂出駅前の小さな挑戦
坂出駅前で開催してきた「酒出駅」。
お酒好きな私たちが、ただ飲みたい、はしご酒がしたい、そんな想いから始まったイベントは、気づけば6回を重ね、多くの人とお店をつなぐ場になっていました。
その始まりから最後の開催までを、振り返ります。
きっかけは「ただ、飲みたかった」から

きっかけはとてもシンプルでした。「気軽に立ち飲みや、はしご酒がしたい」それだけです。
仕事終わりにふらっと寄れて、何軒かまわって、少しずつ楽しめる。
そんな時間が好きで、「これを坂出でもできたらいいのに」と思ったのが始まりでした。
坂出駅なら、できるかもしれない

高松や岡山とつながっていて、“電車で飲みに来る”という選択肢が成立する場所。
「同年代のビジネスマンが、週末の仕事帰りにふらっと途中下車してくれたら面白い」。そんなイメージが、少しずつ形になっていきました。
自分たちも楽しみながら、まちを知ってもらう

もうひとつの想いは、坂出のいいお店をもっと知ってほしいということ。
実際にいいお店はたくさんあるのに、外からはなかなか知られていない。
だからまずは、イベントという形で“入口”をつくろうと思いました。
そしていつかは、「オール坂出」でまち全体を巻き込んだイベントにしたい。
そんな目標も、この頃からありました。
最初は、たった2人でスタート

最初の開催(2023.9.8)は、ハナミズキ広場のみ。
・出店は19店舗
・ボランティアなし
・スポンサーなし
運営はレッツの2人だけでした。
いざ始まると、想像以上の来場者で会場は一気に大混雑。行列ができ、完全にキャパオーバーの“パンク状態”でした。
アンケートで見えた「続ける理由」

イベント後のアンケートでは、
・楽しかった
・またやってほしい
・継続してほしい
という声が多数。「これは続けるべきイベントだ」と確信しました。
Vol.2 まちを巻き込み、スケールアップ

第2回(2024.4.26)では、会場を拡大。
・ハナミズキ広場
・坂出市民広場
2会場での開催となりました。
さらに、KBN株式会社様・エフエム・サン株式会社様にスポンサーとしてご協力いただき、
・パブリックビューイング
・ラジオの生放送
など、新しい取り組みも。
「せんべろパスポート」の誕生

駅前の飲食店とも連携したいという想いから、この回でスタートしたのがせんべろパスポート。
イベント会場だけで完結するのではなく、まち全体に人が流れる仕組みをつくりました。
この回は、おそらく歴代で一番来場者が多かった回でもあります。
Vol.3 拡大と、想定外の壁

第3回(20249.20)ではさらに規模を拡大。
・出店数増加
・せんべろ参加店も拡大
順調に見えた中での誤算――9月末なのに、異常な暑さ。

会場は過酷で、出店者も来場者もぐったり。
来場者数はVol.2ほど伸びず、初めて“課題”と向き合う回となりました。
Vol.4 共感が広がりはじめた

第4回(2025.4.25)ではスポンサーも増え、地域や企業からの認知が広がり始めました。
さらに、
・イベントTシャツ制作
・クラウドファンディング実施
イラストはつけちょ に依頼しました。

酒出駅は、「来るイベント」から「関わるイベント」へと変化していきました。
Vol.5 挑戦と、自然の厳しさ

第5回(2025.10.31)は暑さ対策として、10月開催へ変更。しかもハロウィン開催!
・ハロウィンTシャツ
・クラファン
・仮装や限定メニュー
・せんべろパスポートをLINEで運用
かなり気合いを入れた回でした。
しかし――初の雨予報。

大雨の中での設営、出店辞退もあり、ハナミズキ広場のみで縮小開催となりました。
さらに強風で
・テントが飛ぶ
・瓶が倒れて割れる
というトラブルも発生。
19時頃には落ち着き、お客さんも戻ってきましたが、正直、心が折れた回でした…。
Vol.6 最後になるかもしれない

第6回(2026.3.27)は再開発の影響で、4月開催予定を3月へ前倒し。
準備期間も短く、不動産の繁忙期とも重なりましたが、なんとか開催することができました。
今回は、
・坂出市と大林組による再開発PRブース
・和太鼓のサプライズ演奏
・出店者の限定メニュー
など、特別な仕掛けも。
この景色で飲める、最後かもしれない夜

再開発によって、この場所、この雰囲気は一度なくなるかもしれない。
だからこそ、この夜を、みんなでしっかり味わいました。
この6回で、まちに何が生まれたのか

酒出駅というイベントを通して、本当にたくさんの出会いがありました。
このイベントをきっかけに、レッツのことを知ってくれた人も増え、坂出市の広報にも掲載していただきました。
飲食店の方々とのつながりも広がり、坂出でお店を始めたいという人とも、たくさん出会うことができました。

正直に言うと、準備も運営も大変で、決して儲かるイベントではありません。
それでも――やってよかった。
そう思える時間と経験が、ここにはありました。
酒出駅は、一度ここで区切りになります。
でも、この場所の可能性はまだまだあると思っています。
再開発が終わって、新しい坂出駅前ができたとき、また誰かが、人が集まり、笑って、つながる場をつくってくれたら。
今度は、誰か若い人が、そのバトンを引き継いでくれたら嬉しい。
そんなことを、ひそかに思っています。
